環境に対する考え方
当社が展開する印刷プラットフォームは、紙資源やエネルギーを利用する事業である以上、環境負荷と無縁ではいられません。同時に、当社が中小企業の経営課題の解決手段としてきたテクノロジーの活用は、資材の無駄・工程の無駄をなくす取り組みそのものでもあります。当社は、環境負荷の低減を、事業効率化とは切り離された特別なテーマとしてではなく、日々のオペレーションを磨き込む延長線上にあるものと捉え、シェアリングプラットフォームを通じた資源の効率的な利用を推進していきます。
気候変動への対応
TCFD提言への賛同と対応
2021年4月、「気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures、以下TCFD)」提言に賛同を表明し、TCFDコンソーシアムに加入いたしました。同コンソーシアムは 現在、GXフューチャー・コンソーシアムとして活動しています。
2023年7月期から2025年7月期にかけては、温室効果ガス(GHG)排出量 の測定・開示を行ってまいりました(実績は有価証券報告書に記載)。
今後の指標・目標の設定については、事業戦略の見直し状況にあわせて検討してまいります。
事業活動を通した取組
オフィス環境
当社は、環境負荷の低減を目的として、カジュアルおよびオフィスカジュアルの服装を推奨し、空調の温度設定を夏季は高めに、冬季は低めに調整することで、エネルギー使用の最適化に取り組んでいます。
また、2025年2月に本社を麻布台ヒルズ森JPタワーへ移転しました。同ビルでは、国際的なイニシアチブであるRE100に対応したCO₂排出ゼロの再生可能エネルギー由来の電力が100%使用されております。環境に配慮した事業環境を選択することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
最適発注による環境負荷の最適化
印刷のプラットフォームにおいては、全国の提携印刷会社とのネットワークを通じて、取引ごとに注文内容や配送先距離など複数の要素を評価し、最適なパートナー印刷会社へ自動発注する仕組みをテクノロジーで構築しています。
オフセット印刷でのギャンギング

大部数の印刷で発注するオフセット印刷ですが、通常は A4判を8面取れる紙に、同じ原稿を複数配置して印刷し裁断します。この場合、一度に印刷できるデザインは1つのみで、印刷のたびごとに版の作成と試し刷りが必要になります。これに対し当社では、複数の受注案件をまとめて一度の印刷工程で済むよう、最も無駄が少なくなる組み合わせで配置し、サプライヤーへ自動発注しています。そうすることでサプライヤーは版の作成工程と試し刷り紙の利用を削減でき、顧客へは低コストで提供が可能になります。
デジタル印刷の拡大

また、小ロットの案件については、子会社であるラクスルファクトリー展開するデジタル印刷を活用しています。デジタル印刷はアルミ版を使わず、印刷機に直接データを送信するため、版の製造・保管・廃棄が発生しません。当社グループはこの技術サプライチェーン全体で見た環境負荷の低減に資すると考え、戦略的に内製化・拡大投資を行っています。
環境配慮型商材の展開
FSC®森林認証制度

当社は、持続可能な資材使用といった顧客ニーズに応え、環境保全への取り組みを更に進める目的から、2023年3月7日に、FSC森林認証制度の「FSC COC認証」を取得しました。CoC認証とは、原材料の調達から製造・加工・流通を行う連続性を認証したもので、製品のトレーサビリティ(生産・流通履歴の追跡)が可能になるため、適切に管理された森林から作られた信頼性の高い製品であることを示します。FSC認証紙商材の販売を通じて環境に配慮した資源である森林認証製品の普及に努めます。
※FSC®認証とは、環境、社会、経済分野の利害関係者の合意によって支持された、責任ある森林管理の原則と基準に基づく国際森林認証制度です。適切に管理された認証林やその他のリスクの低い由来からの原材料でつくられた製品をラベルで識別し、消費者はその製品を購入することで責任ある森林管理を支援することができます。
梱包・緩衝材資材

梱包材サービスを提供する「ダンボールワン」では、地球環境に配慮した梱包資材や緩衝材を通して、サステナビリティの取組みを推進しています。FSCⓇ認証紙を使ったダンボールは、同社がワンストップで企画・開発・制作することで取引コストを最適化し、お客様に対して価格面での貢献を実現しています。また、印刷会社から出る裁断くずや古紙を再利用し、有害な化学物質を含まない緩衝材「アローエコクッション」といった環境に配慮した商品を展開しています。