「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」
〜地球・社会を次世代につなぐ責務を果たすために〜
私たちは、創業時より「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンに基づく事業活動そのものが、持続可能な社会の実現に資するものと考えております。
社会の一員として信頼される企業であるために、未上場時から事業特性や成長ステージに応じたガバナンスの強化と充実に取り組んできました。そして今、環境問題や社会課題が深刻化するなか、社会の公器である上場企業として、当社自体が社会とともに持続的に成長することを重視しております。
二酸化炭素排出量の増加や森林伐採などによる地球温暖化は近年、私たちの生活に大きな影響をおよぼしています。それは同時に、私たちのビジネスの大きな課題でもあります。貴重な資源である紙の価格高騰や、豪雨・洪水などによる配送・配達の遅延など、事業活動においても環境問題を見過ごすことはできません。私たちは伝統的産業をより良くするプラットフォーマーとして、サプライヤーの皆様と協力し合い、業界の効率化に努めながら、産業全体にポジティブな影響を与える存在でありたいと考えています。
また、私たちは企業活動において、いかなる差別も認めず、すべての人に平等な機会を提供したいという思いから、多様な人材の活躍推進にも努めています。ダイバーシティの推進は、当社を取り巻くすべてのステークホルダーの皆様にとってより良い意思決定をもたらすと共に、特にお客様により良いサービスを提供していくために、当社のメンバーに対し多様な思考と発想をもたらしてくれるはずです。
そのために、女性管理職の積極的な登用、海外拠点における現地メンバーの採用を推進し、障がい者雇用機会の拡大を目指しながら、働くすべてのメンバーがより働きやすく、活躍できる環境づくりを一層強化していきます。
“仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる”——。
私たちはこのビジョンに「社会をより良くしたい」という願いを込めて、企業活動を行ってきました。日本社会、そして地球全体一構成員として、サスティナブルな社会を実現するため、ラクスルはESGの取り組みを推進していきます。
ラクスル株式会社
代表取締役社長 グループCEO 永見 世央
マテリアリティ
当社は、ステークホルダーの期待や要請に応えていくため、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を策定いたしました。これらの重要課題に取り組むことで、社会に対する継続的な貢献と当社の企業価値向上の両立を目指していきます。

マテリアリティ(重要課題)の特定プロセス
1 課題候補項目の抽出
SASB(サスティナビリティ会計基準)やGRIスタンダード、SDGs (国連の持続可能な開発目標) といった国際的な指標を参照し、またステークホルダーの声を踏まえ、当社の事業活動や企業文化に関連性の高い社会課題を抽出いたしました。
2 ステークホルダーとの対話を通した、当社における重要課題の把握と整理
株主・投資家との対話や主要なサプライヤーへのインタビューを通じて、当社に対する期待について情報収集を行いました。また、定期的に実施している従業員サーベイの結果を通して従業員からの期待を把握しました。これらの対話を通じて、抽出した社会課題の重みづけを行いました。なお、外部のESG格付け機関からの評価も参照し、当該評価において指摘を受けている課題についても勘案しております。
3 自社による重要性の評価と特定
抽出・整理した評価マップに基づき、取締役会及び経営会議における議論を通じて、当社経営戦略との関連性を評価し、取締役会決議を経て、優先的に取り組むべき重要課題を特定いたしました。

今後の予定
- マテリアリティに基づき、具体的な取り組みを推進していきます。
- 社会情勢の変化を踏まえ、またステークホルダーとは定期的に対話を行うことで、1-2年に一度マテリアリティの見直しを行う予定です。
外部からの主な評価
当社のサステナビリティに関する取り組みに対して、外部評価機関より評価をいただいています。
MSCI ESG格付けにおいて「BBB」を獲得
FTSE Blossom Japan Indexに選定

ロンドン証券取引所グループのFTSE Russellにより開発され、ESGの対応に優れた日本企業により構成される指数です。当社は、2023年6月より構成銘柄に採用されています。
FTSE Russell (FTSE International Limited と Frank Russell Companyの登録商標)はここにラクスル株式会社が第三者調査の結果、FTSE Blossom Japan Index組み入れの要件を満たし、本インデックスの構成銘柄となったことを証します。FTSE Blossom Japan IndexはグローバルなインデックスプロバイダーであるFTSE Russellが作成し、環境、社会、ガバナンス(ESG)について優れた対応を行っている日本企業のパフォーマンスを測定するために設計されたものです。FTSE Blossom Japan Indexはサステナブル投資のファンドや他の金融商品の作成・評価に広く利用されます。
FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexに選定

ロンドン証券取引所グループのFTSE Russellにより開発され、各セクターにおいて環境・社会・ガバナンス(ESG)について優れた対応を行っている日本企業により構成される指数です。当社は、2022年4月より構成銘柄に採用されています。
FTSE Russell (FTSE International Limited と Frank Russell Companyの登録商標)はここにラクスル株式会社が第三者調査の結果、FTSE Blossom Japan Sector Relative Index組み入れの要件を満たし、本インデックスの構成銘柄となったことを証します。FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexはサステナブル投資のファンドや他の金融商品の作成・評価に広く利用されます。
Morningstar 日本株式 ジェンダー・ダイバーシティ・ティルト指数に選定
Equileapが提供するデータと評価手法を活用し、確立されたジェンダー・ダイバーシティ・ポリシーが企業文化として浸透している企業、および、ジェンダーに関係なく従業員に対し平等な機会を約束している企業に重点をおいた投資が可能になるよう設計されています。当社は、2023年3月より構成銘柄に採用されています。
S&P/JPX カーボン・エフィシェント指数に選定

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社および日本取引所グループが共同で開発したESG指数です。日本市場の動向を示す代表的な株価指数であるTOPIXをユニバースとし、環境情報の開示状況、炭素効率性(売上高当たり炭素排出量)の水準に着目して、構成銘柄が決定されています。当社は、2020年6月より構成銘柄に採用されています。