印刷・集客支援のプラットフォームを運営するラクスル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 グループCEO:永見世央、以下:当社)は、本日より行動履歴に応じて出し分け可能な、反応がみえる「パーソナライズDM」を開始します。(https://st.raksul.com/personalized-direct-mail)
「パーソナライズDM」は、顧客データや行動履歴をもとに異なる内容を出し分けられるダイレクトメール(DM)サービスです。通常ハガキや圧着ハガキ、ギフト付きDM、など、約30種類のフォーマットに対応しており、施策の目的やターゲットに応じた最適な形式を選択できます。各DMに固有のQRコードを自動で付与し、受け取り手がアクセスすると、担当者に即時通知が届く仕組みを備えています。これにより、誰が・いつ・どの情報に興味を持ったかをリアルタイムで把握でき、最適なタイミングで次のアクションにつなげることができます。
さらに、Treasure Data CDPやSales Markerなど顧客データを営業やマーケティングに活かすためのサービスと連携することで、宛名データの自動取り込みや、送付後のログ取得・行動履歴の統合も可能です。DMへの反応を顧客単位で可視化し、継続的な効果検証と次の施策立案に活用できます。
- サービス開発の背景について
1. デジタルから紙への回帰
2024年に実施された日本ダイレクトメール協会の調査(※)によると、メール広告の開封率は20.9%、バナー広告のクリック率はわずか7.9%です。これに対し、本人宛に届いた紙DMの開封率は74.3%、行動喚起率は20.8%と、非常に高い反応が確認されています。デジタル情報があふれる今、リアルに手元に届く「紙」によるコミュニケーションが、改めて有効な手段として注目されています。
2.ばらまき型紙DMに対する課題
従来のDM施策では、「誰に届いているか」「どれだけ見られているか」を把握できず、配布後の効果検証が不十分なケースが少なくありませんでした。実際、多くの企業が効果測定を実施しておらず、同じターゲットに対して毎回似たDMを“ばらまく”ことで、紙資源を無駄に消費し、受け取り手からも敬遠される結果を招いています。
3.体験の個別最適化
昨今、一人ひとりに最適化された情報を届けるパーソナライズ(個別最適化)の重要性が高まっています。DMにおいても一律で配布するばらまき型DMよりもパーソナライズDMの方が「1.8倍以上、開封意向が高い」という調査結果(※)も出ています(一律で配布するDM:41.6%、パーソナライズDM:76.3%の開封意向)。こうした背景から、マーケティングでも「誰に」「いつ」「どんな内容を」「どう届けるか」の最適化が、ますます重要になっています。
※2024年「DMメディア実態調査」日本ダイレクトメール協会 https://www.jdma.or.jp/upload/research/20-2024-000109.pdf
- 「パーソナライズDM」概要について
<特徴>
(1)リアルタイムで顧客の反応を可視化
・送付先ごとに個別のQRコードをDMに自動で埋め込み、誰が、いつ、どの情報に反応したかを検知
・即時に担当者へメールで通知することで、「誰に何が響いたか」を即時に可視化
(2)クリエイティブ・文面などの個別最適化
・顧客の反応に応じたクリエイティブやメッセージ文面、フォーマットなどを複数パターン設定し、出し分けが可能
(3)CRMやMAなどのツールと連携
・顧客データを管理するSFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理ソフト)など、7つのサービスと連携予定
・各種サービス内で抽出した宛名リストに対して、ラクスル内でDM作成・送付が可能
・送付後の反応に応じて、ネクストアクション(メール送付、DM送付など)を自動化
<連携予定サービス>
(4)豊富なフォーマットに対応
・通常ハガキ、圧着ハガキ、長形・角形封筒、ギフト付きDM、デジタルギフト封入型など、約30種類のフォーマットに対応
サービスURL:https://st.raksul.com/personalized-direct-mail
料金体系:DM発送にともなう印刷・発送費用(サービス利用に伴う月額費用はかかりません)
- 連携サービス企業のコメント
株式会社Sales Marker 代表取締役CEO 小笠原 羽恭氏
顧客の興味・関心(インテント)に基づいた営業活動においては、デジタルでのアプローチに加え、リアルな接点の活用もますます重要になっています。今回、ラクスル様との連携により、顧客ごとの反応に応じて自動生成したメッセージを、新たなチャネルとして紙のDMでもお届けできる仕組みを実現しました。これにより、インテントデータを起点としたアプローチがデジタル領域を越えてリアルにも広がり、マルチチャネルでの営業施策がより一層進化すると確信しています。今後もラクスル様とともに、顧客との接点のあり方を再定義し、営業活動の可能性を広げてまいります。
トレジャーデータ株式会社 執行役員CMO 宮野 淳子氏
あらゆるチャネルにおいて”顧客体験の一貫性”が求められる今、オフラインであるDM領域でもパーソナライズは重要なテーマです。ラクスルの『パーソナライズDM』は、Treasure Data CDPとの連携により、”一人ひとりに最適化された紙の体験”を可能にする先進的なアプローチだと考えています。今後もラクスルとの協業をさらに加速させ、企業のデータ活用によるマーケティング変革を共に推進してまいります。
HubSpot Japan株式会社 パートナー事業部 部長 岩井 智朗氏
この度、当社のプラチナパートナーであるランベル社*が、ラクスル社と連携し、ユーザーのニーズに応える新たなソリューションを発表されたことを喜ばしく思います。HubSpot上の顧客データを活用しながら、シームレスに印刷物等の発注を可能にする本ソリューションは、デジタルとフィジカルを繋ぐユニークな価値を提供します。当社が信頼を寄せるランベル社の技術力が、HubSpotユーザーのより多角的なコミュニケーション戦略の実現に貢献するものと期待しています。
*パーソナライズDMの開発協力会社、株式会社ランベル:https://www.lambell.co.jp/
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