ラクスル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:松本恭攝)が運営する、物流プラットフォーム「ハコベルコネクト」が2021年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたのでお知らせいたします。なお、“物流業界の構造的課題にアプローチした物流DX”として初めてグッドデザイン賞を受賞※したことになります。

  • 審査評価ポイント  

今後物流の需要も高まっていくなかで、少子高齢化に伴う人手不足は大きな課題になるであろう。本サービスは、物流業界の構造的課題アプローチし、配車業務時間を削減して適切なリソース配分を実現する、望ましいDXが行われている。配車担当とドライバーが連携できる設計含めて、これからの社会課題に向き合った優れたサービスデザインとして評価された

 

グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ

https://www.g-mark.org/award/describe/52880

 

  • ハコベルコクト概要

物流業界では、かねてより深刻化が進むトラックドライバー不足により、配送需要に対して運送事業者の供給が追いつかない課題を抱えています。多くの荷主企業は紙・電話・FAXで受発注取引をしており、さらに社内や工場の部署間の情報連携が一元化されていないために、トラブルや納品ミス、再配達コストの増加につながるリスクを抱えています。特に配車業務においては属人的な側面が強く、デジタル化を通じた業務の標準化、効率化への関心が一層高まっています。 物流業界の構造的課題を解決するために、運送事業者の連携による稼働率向上と輸配送管理における情報連携・受注から請求までの一元管理を可能にする「ハコベルコネクト」を開発しました。

 

  • デザインで注力したポイント
  1. 紙・電話・FAXでの取引に慣れた利用者にも理解しやすいUIによってシステム導入のハードルを提言
  2. 運送事業者はプラットフォーム上で案件とマッチングすることで非稼働時間を効率良く活用し収益性を向上
  3. 配車担当のみでなくドライバーにもアプリを提供し、輸配送に関わる多くの人の情報伝達の効率化を推進

既存の紙・電話・FAXの業務フローに慣れた、荷主企業や運送事業者の配車担当者やドライバーが理解しやすく導入しやすいシステムとなるよう、顧客インタビューやドメインエキスパートとの会話をもとに操作性だけでなく、システム内のワーディングにもこだわって設計。 既存の個別最適されたシステムとは異なる標準化したUIを提供することが物流業界の課題の解決の前進に繋がると信じて取り組んでいます。 物流業界の課題の本質を捉え、デジタルで非効率な仕組みを変えるために、すべての職種のメンバーが高い「解像度」を持ちプロダクト開発、サービス提供することを大切にしています。ハコベルコネクトを利用した大手飲料メーカーで効果検証をしたところ、前年同時期に数百万円かかった再配達のコストをゼロに、配車業務にかかっていた時間は8割削減されました 

 

ハコベルコネクト:https://www.hacobell.com/solution

※当社調べ

 

  • グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「G マーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。http://www.g-mark.org/

ハコベル

物流のプラットフォーム「ハコベル」
全国の提携運送会社の非稼動時間を有効活用し、高品質かつ低価格な運配送の仕組みを開発。サービス利用後には利用者がドライバーを評価する仕組みを設け、サービス品質向上を実現しています。