ラクスル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:松本恭攝)が運営する物流のシェアリングプラットフォーム『ハコベル』では、トラックのCO2排出量削減に対する取組の第一歩として、 CO2排出量を可視化する「ハコベルコネクトCO2算定支援サービス」を開始しました。荷主企業様がサスティナビリティへの取組を加速させる後押しをさせていただきます。

  • サービス提供の背景

昨年、政府が2050年カーボンニュートラルを宣言した中、物流業界における脱炭素化の取組は喫緊の課題となっております。大規模事業者を中心に、サプライチェーンにおける組織活動に伴って発生する温室効果ガス排出量の把握と削減の努力が行われていますが、脱炭素化のためには自社の排出(Scope1、Scope2)に加え、それ以外の間接排出(Scope3)の把握と削減が欠かせません。Scope3は対象となる範囲が広く、また、サプライヤーなどからのデータ収集が難しいと言われており、自社の排出に比べ取組が進んでいないことも多い状況です。

当社の物流業界向けセミナーに参加いただいた企業様へのアンケート調査によると、 CO2排出削減にむけた取組への意識は高く「特に取組は行っていない」は18%にとどまっています。一方、約60%の企業様がCO2削減は中長期での取組となっており、「外注しているため、そもそも現状のCO2量の特定できない」「脱酸素化の必要性は感じているが、何から手をつけて良いのかわからない」といった、初期階での悩みを抱えている企業様の声が多く上がっています。

 

・調査主体:ラクスル株式会社(協力・エルテックラボ)
・調査時期:2021年2月9日~3月17日
・調査方法:ラクスルセミナー参加者アンケートとメールマガジンによるWEBアンケート
・調査対象:荷主企業・物流企業ほかの物流関係者(有効回答数 N=101)

 

  • ハコベルコネクトCO2算定支援サービス」について

企業様が脱酸素に取り組む上で重要となるScope3排出量の把握に向けて、ハコベルコネクトご利用企業様向けに「CO2算定支援サービス」をスタートしました。荷主企業様にとって、サプライヤーなどデータ収集先が幅広く、Scope3の排出量の把握が難しいと言われております。さらに、各社のデータ形式がそろっていなかったり、Excelでのレポート集計・可視化の工数が重く、リアルタイムにデータを活用できていない点が問題視されてきました。そこで、ハコベルでは国土交通省の基準を元にしてCO2排出量を自動で計算し、視認性が高いダッシュボードを用意することでリアルタイムでの排出量把握を可能としています。取組開始にあたり、現在無償モニターを募集しています。

サービス詳細ページ https://raksulinc.notion.site/CO2-d85e992dd8a1457abde37970d7bc49e5

 

 

  • ユーザー企業からのコメント

株式会社TBM  開発・生産本部   SCMチーム 小嶋様

2015年より事業活動全体におけるCO2などの温室効果ガス(GHG)排出量の算出及び削減に取り組み、自社生産拠点での再生エネルギー導入や、先日創業10周年を機に「2030年までのカーボンネガティブの実現」を掲げました。SCMチームとしては、中でも輸送におけるGHG排出量を含むScope3の可視化について輸送距離や積載率などのデータ取りを含め強化したいと考えておりました。実際のダッシュボードでは、案件数/距離/積載重量などの項目別に分けていただいたため、見た目にわかりやすく、毎日数字の確認も容易です。今回日々のデータを可視化いただいたことで、また一歩前進できたかなと感じております。

今後といたしましては、これらのデータを基に弊社内で議論しながら、サプライチェーン全体でのGHG抑制に繋げていきたいと考えております。

 

■LIMEX(ライメックス)とは

LIMEXは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です。世界40ヶ国以上で特許を取得しており、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されています。プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能です。

■株式会社 TBM

代表取締役 CEO :山﨑敦義
本社 :東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル15F
設立 :2011 年
資本金 : 234 億 2,993 万円(資本準備金含む)/ 2021 年 7 月時点
事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等

URL :https://tb-m.com/

  • ハコベルについて

物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」は、個人や企業への配送を行うラストマイルから、都市間の輸送などを行う幹線輸送まで全国の物流を支えるサービスを展開しています。

軽貨物を対象とした「ハコベルカーゴ」では、ドライバーの非稼動時間を有効活用し、荷主とドライバーを直接マッチングさせることで、高品質かつ低価格な配送の仕組みを提供しています。サービス利用後には利用者がドライバーを評価する仕組みを設け、サービス品質向上を実現しています。

一般貨物を対象とした「ハコベルコネクト」は荷主と全国の運送会社を繋ぎ、WEBアプリケーション上で自社の車両、協力会社の車両を管理し、配車、請求管理を行う機能と、ハコベル配車センターへの配車依頼を行う機能を備えています。物流コストを削減させ、DXを推進する企業様の支援に取り組んでいます。

ハコベル

物流のプラットフォーム「ハコベル」
全国の提携運送会社の非稼動時間を有効活用し、高品質かつ低価格な運配送の仕組みを開発。サービス利用後には利用者がドライバーを評価する仕組みを設け、サービス品質向上を実現しています。