ラクスル株式会社（本社所在地：東京都港区、代表取締役：松本恭攝、以下「ラクスル」）は、中小企業・個人商店のチラシによる集客活動をサポートする集客支援プラットフォーム「スマートチラシ」のサービスを3月3日(火)から開始しました。
「スマートチラシ」とは、インターネット上で誰でも簡単に効果の出るチラシを作り、印刷し、配布することができるサービスです。印刷の前工程であるデザイン、高品質・低価格な印刷、さらに印刷の後工程である折込チラシ・ポスティングといったデリバリーまでの一連のサービスを、インターネットの力を使ってラクスルがワンストップで提供することにより、中小企業・個人商店のチラシを使ったオフラインでの集客・販促活動をサポート致します。
「スマートチラシ」サービス提供の目的
ラクスルはこれまで全国の印刷会社をネットワーク化し、各社の非稼働時間を活用することで、低価格な印刷物をお客様に提供する印刷のEコマース事業を展開して参りました。その事業を通じて、お客様の大半が中小企業で、かつ、需要・販路開拓に課題を抱えていることが分かってきました。
中小企業庁の発表した「中小企業白書2014」によると、日本の事業者において、大企業の占める割合はたったの0.3%にすぎず、99.7％が中小企業です。そのうち88.4％が非製造業の中小企業であることから、日本の事業者の大部分が「地域密着型のサービス業」を稼業としていると言えます。彼らは狭商圏でビジネスを行っているため、地域に住む顧客の需要や販路を開拓し、集客につなげることが非常に重要です。
しかし、ほとんどの中小企業は人手不足やコストの問題から、集客に関するノウハウを持っていません。実際、ラクスルにも「デザインの知識がなく、チラシをどうやって作れば良いか分からない」「せっかく作ったチラシを効率的に配布する手段がなく、自分で何時間もかけて配っている」といったお客様からの声が数多く寄せられていました。
そこでラクスルは、インターネットの力を使って中小企業や個人商店の「商売をラクにして、商売革命を起こす」という使命を掲げ、誰でも簡単に効果の出るチラシを作り、印刷し、配布することができる集客支援プラットフォーム「スマートチラシ」を開発致しました。私たちは「スマートチラシ」のサービスによってネットとリアルの融合を実現し、チラシという旧来的な集客手段にイノベーションを起こします。
「スマートチラシ」概要
「スマートチラシ」は、大きく①デザイン（つくる、えらぶ）、②印刷、③配布（とどける）の3つのサービスから成り立っています。
①デザインでは、ラクスルが同日から公開した新サービス「ラクスルデザインラボ」を提供します。これは、クラウドソーシングを活用した「デザイン制作」と「印刷前デザイン比較」という2段階のサービスです。
デザインスキルのあるクラウドワーカーが、お客様のご要望に合わせて複数のデザインをゼロから制作するほか、制作した複数のデザインに対して主婦や学生、高齢者で構成されるクラウドワーカーがインターネット上で評価を行います。ワーカーの地域や年代などの属性別に評価結果を見ることができるので、お客様は印刷前にデザインの効果検証・比較をした上で、最も気に入ったデザインを選択し、印刷することができるのです。価格もデザイン制作とデザイン比較合わせて1万円から対応可能です。
②印刷では、印刷会社の非稼働時間を活用した生産で高品質・低価格が特長のラクスルの印刷サービスをご提供します。
③配布では、Web上で発注が完了する折込チラシ、ポスティングサービスをご提供します。画面上に地図を表示し、チラシを配布したい地域を直感的な操作で選択することができます。
折込チラシは、折込希望日や新聞銘柄を入力するとすぐに配布部数と金額が分かります。価格は、チラシ3000部なら印刷込みで約2万5000円、10,000部なら約7万円でまくことが可能です。
ラクスルが同日から公開した新たなWeb完結型ポスティングサービスでは、地図上で配布希望地域を丁町目単位で選択し、配布希望日と部数を入力するとすぐに金額がわかります。価格は印刷・ポスティング込みで1万円から実施することが可能です。
今後の展開
今後は、「スマートチラシ」を更に使いやすいプラットフォームにしていくとともに、中小企業の支援において地方の商店街など狭商圏でビジネスを展開する方々に向けた支援や、地方での集客セミナーの実施などを検討しています。中小企業の集客活動の効率化を軸に、日本経済をITの力でサポートしていきたいと考えています。
